

単に「死」の準備をすることだけではなく、これからの人生をイキイキ(活き活き)と過ごすための活動のことです。
一般的には、
- ・自分の終焉を考える
- 終末期医療、介護、お墓、お葬式について考えること
- ・モノを引き継ぐ
- 財産の相続、遺言、形見分けなどについて考えること
- ・想いを伝える
- 自分の想いを整理して、家族、大切な人へ伝えること
このような活動をすることといわれてます。

三世代、四世代と大家族で生活していたころは、普段の生活や、地域との関わりの中で、見る・聞く・伝えるがされていて、そして「あとは頼んだよ」と受け継ぐことが行われていました。
現在は、核家族が主流となり、子供が独立して夫婦2人世帯が増え、やがて1人暮らしにと変化し、生活の中での 見る・聞く・伝えるが出来なくなってしまったのです。
自分の「死」「死後」を自分で決めて、伝えることが必要になってきたのです。
『迷惑をかけたくない』そんな気持ちから、家族や、大切な人が困らないように自分自身が後悔しないように、終活を始める方が広がっています。

終活には、「いつまでに何をしなくてはいけない」という決まりはありませんが出来なくなる可能性のある事もありますので、注意が必要です。
例えば、遺言書を作成したい、任意後見契約をしたい、尊厳死宣言書を残したいなど。
これらの契約行為は、判断能力がある時でなければできません。
判断能力がない状態での契約は無効になってしまうのです。
また、家、荷物の整理には、時間も体力も使います。
旅行、スポーツなどの趣味を始めるのも元気でないとできません。
終わりの準備というイメージから、まだ早いのでは…と考えがちですが、今をより良く、活き活きとした未来の為の活動です。
判断力・気力・体力のあるうちに今から早速、始めてみませんか。

自分の人生を振り返えり、見つめ直すことから始めてみましょう。
まずは、エンディングノートを書くことをお勧めします。
「何をどう考えたら…」という場合でも、エンディングノートは項目ごとに質問形式になっているので、自分の想いを整理することが出来ます。
今までの自分を見つめ、これから何を考えたらよいのか、何を準備したらよいのかご自身に必要な事がきっと見えてくるはずです。
終活には「絶対、こうしなくてはいけない」という決まり事はありません。
家族構成、生活環境、年齢、想いなど、人それぞれ違います。正解はないのです。
避けて通ることの出来ない老い、100%迎える「死」。
「縁起でもない」とおっしゃらず、後悔のない、最後まで自分らしい人生を送るために“自分らしい終活”を楽しんでみませんか。